お護摩とは、『護摩供(ごまく)』のことで、古代インドの『ホーマー』ということばの音を漢字で表し『清らかな火を焚き、その火中に供物を投じて仏さまに供養する』という意味です。もとはインド古来のバラモン教の儀礼だったものが、仏教に取り入れられ、やがて弘法大師さまによって日本に伝わりました。
護摩は、古代インドの伝統を踏まえて、除災招福の秘法とされています。護摩供法要では、護摩壇での導師の修法によって勢いよく炎が上がりますが、燃え上がる炎は『仏さまの悟りの智慧』そのものであり、私たちの煩悩を象徴する護摩木を燃やすことで、智慧によって不幸の原因である煩悩が焼き滅され、生きる力を授かるという意味があるのです。
たくさんの願いが書かれた護摩札を仏さまの智慧の炎にかざして加持すると、護摩札が仏さまそのものとなり、願い事を成就する力あるものとなります。